プエルトリコ、大みそかに大規模停電 依然7割以上が電力喪失

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信号の消えた交差点を走る車=プエルトリコ・サンフアン/Ricardo Arduengo/AFP/Getty Images

信号の消えた交差点を走る車=プエルトリコ・サンフアン/Ricardo Arduengo/AFP/Getty Images

(CNN) 米自治領プエルトリコで12月31日、大規模な停電が発生した。送電網の障害が原因とみられる。ピエルルイシ知事がX(旧ツイッター)で明らかにした。

電力会社のLUMAエナジーによると、停電は現地時間午前5時半に発生し、当初は顧客の9割近くが電力を失った。米東部時間午後6時の時点で、顧客の7割以上に当たる約110万世帯が依然停電に見舞われている。復旧には24〜48時間かかる見込みという。

ピエルルイシ知事は一部地域で復旧作業が始まっていることを明らかにした。

プエルトリコの電力供給は不安定で、これまでもたびたび大規模な停電が発生しており、人々にとって長年不満の種となっている。過去数十年、送電網の近代化は遅々として進んでいない。

2017年にハリケーン「マリア」が直撃した際は送電網が壊滅的な被害を受け、数十万人が数カ月間、電力なしで暮らした。停電が続いた期間としては、米国史上最長とみられている。連邦緊急事態管理庁(FEMA)はハリケーン被害の復旧に990億ドル(約15兆6170億円)を拠出した。

LUMAエナジーは2021年にプエルトリコ電力公社(PREPA)から電力供給の管理を引き継いだ。

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