米国防長官候補が公聴会に出席、性的暴行疑惑を改めて否定
(CNN) 米国のトランプ次期大統領が国防長官に指名したピート・ヘグセス氏が14日、米連邦議会上院の公聴会に出席した。ヘグセス氏は自身を「完璧な人間ではない」としつつ、過去の言動をめぐる疑惑については反発を示した。
ヘグセス氏は、2017年に女性に対して性的暴行を行ったとの疑惑について、虚偽だとして「組織的な中傷」の一環だと指摘した。トランプ氏を中傷するために自身が利用されているとの見方を示した。
民主党の上院議員は、ヘグセス氏の性的な不正行為や過度な飲酒について追及した。ケイン上院議員(民主)との間では、17年にカリフォルニア州モントレーのホテルで起きた事案について、論争になった。この事案では、地元警察が性的暴行について捜査を行う事態に発展したが、誰も起訴されていない。
民主党上院議員は、女性は戦闘任務に就くべきではないというヘグセス氏の過去の発言についても追及した。
ヘグセス氏は、女性が軍隊に対して「素晴らしい貢献」を行っていると答え、女性が戦闘に参加することを疑問視する発言については、軍隊の基準と即応性に関連したものだと主張した。
トランプ氏が指名した閣僚をめぐる公聴会は、ヘグセス氏を皮切りに週内に次々と開催される。トランプ氏は20日に大統領に就任する。
ヘグセス氏の国防長官への起用は最終的には共和党がこれを認めるかどうかにかかっている。上院では共和党が53対47と過半数を占めており、このため、共和党から3人以上の造反者が出なければ、指名の承認に民主党からの支持は必要としていない。