米DOGEサービスの長官代行、エイミー・グリーソン氏と判明 マスク氏の役割巡り疑問の声
(CNN) 米ホワイトハウスの当局者は25日、CNNに対し、時限組織の政府効率化省(DOGE)を傘下に収める米DOGEサービスの長官代行はエイミー・グリーソン氏だと明らかにした。
DOGEを巡っては数週間前から、実業家イーロン・マスク氏の役割と権限に関して疑念の声が上がっていた。今回の発表により、連邦政府の再編を担うマスク氏主導の取り組みの形式上のトップが判明した。
グリーソン氏は医療分野の経歴を持ち、以前に米デジタルサービス局(USDS)で働いていた。USDSはオバマ元大統領によって設立された部局で、最近DOGEにちなんだ名称が付けられた。DOGEにおけるグリーソン氏の地位については米紙ワシントン・エグザミナーが最初に報じた。
グリーソン氏は第1次トランプ政権でも勤務経験があり、技術系のバックグラウンドを理由に新型コロナウイルス対策作業部会のデータチームに配属されたこともある。
ホワイトハウスは完全な透明性を約束しているにもかかわらず、25日の記者会見ではDOGEの長官の身元を明かさなかった。DOGEの表の顔はマスク氏が務め、政府職員にSNS上で指示を出し続けてきたが、ホワイトハウスはマスク氏の地位は「特別政府職員」であり、フルタイムの職員ではないと主張している。
ホワイトハウスのレビット報道官は25日、DOGEの長官は誰なのかと単刀直入に聞かれた際、「大統領はマスク氏にDOGEの取り組みの監督を委ねた」「キャリア官僚と、DOGEの日々の運営を支援する政治任用者がいる」と説明した。