ニュージーランドの炭鉱事故、作業員29人が閉じ込められる
(CNN) ニュージーランド西海岸のパイクリバー炭鉱で19日に爆発事故が発生し、20時間以上経過した現在も29人の作業員が坑内に閉じ込められている。救助隊は坑内の空気の安全性が確認され次第、救助活動を開始する予定だ。
事故は、現地時間19日午後4時に発生。17歳から62歳までの作業員らは炭坑内に閉じ込められた。
当局は、炭坑内の空気の安全性が確認されるまで救助活動を控えてきた。すでにオーストラリアから救助活動を容易にするためのガス検査装置も届いている。
20日朝、当局者は炭坑内に閉じ込められている作業員の家族と面会した。事故後、作業員らからの連絡はないが、当局は彼らが通気孔近くに避難場所を発見し、壊れたコンプレッサーのパイプから新鮮な空気を得ていることを願っている。
当局によると、炭坑から2人の作業員が脱出し、どちらも軽傷だという。救助隊は2人に聞き取り調査を行い、事故原因を探ろうとしたが、2人は原因を特定できなかったという。2人は爆風で負傷し、うち1人は救急処置室で治療を受けており、もう1人は入院しているが、2人とも元気で歩いたり話したりしているという。
炭坑の入り口の長さは約2.2キロで、そこから枝分かれしている。炭坑からの脱出ルートは2つあるが、10月半ばに33人の作業員が救出されたチリの炭鉱と異なり、パイクリバー炭鉱は急勾配の場所にあり、シャフトは地面に対して垂直ではなく、丘に対して水平に走っているという。