イエメン当局、イスラム指導者アウラキ師を起訴
(CNN) イエメン当局は2日、国際テロ組織アルカイダ系勢力とのつながりが指摘されるイエメン系米国人のイスラム指導者、アンワル・アウラキ師を、外国人殺害を扇動した罪で正式に起訴した。
CNNは1日、米ワシントン駐在のイエメン当局者から、アウラキ師が本人不在のまま起訴されるとの情報を得ていた。同当局者は匿名を条件に、起訴後はテロなどの重大犯罪を扱う特別刑事裁判所へ送られるとの見通しを示した。
アウラキ師はイエメンのアルカイダ系勢力「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」の幹部の1人とされる。また米当局によると、米ノースウエスト航空機爆破未遂事件で起訴されたナイジェリア人、アブドゥルムタラブ被告の勧誘に関与し、テキサス州フォートフッド陸軍基地で銃乱射事件を起こしたハサン被告とも連絡を取っていたとみられる。
イエメンから発送された米国行きの航空貨物から爆発物が見つかった事件で、米当局者らはAQAPが関与したとの見方を強めている。事件を受け、イエメン当局は1日、国内の全空港で警備を強化すると発表。英国とドイツはこの日、イエメンからの航空貨物便、旅客便を停止する方針を明らかにした。