韓国与党、公認候補に朴氏選出 初の女性大統領目指す
ソウル(CNN) 韓国の与党セヌリ党は20日に党大会を開き、圧倒的多数で朴槿恵(パク・クネ)氏を次期大統領選の公認候補に選出した。同党による女性候補の指名は初めて。12月の大統領選で勝利すれば、韓国初の女性大統領となる。
朴氏はかつて軍による独裁体制を築いた故朴正熙(パク・チョンヒ)元大統領の娘。選挙戦では福祉政策重視の姿勢を打ち出し、「誰も置き去りにしない国家」をつくると訴えて党内の支持を集めた。北朝鮮に対しては、もし核開発計画を放棄すれば対話に応じるとした。
同氏は2007年の大統領選では予備選で現大統領の李明博(イ・ミョンバク)氏に敗れていた。
父の朴元大統領は元軍人で、朝鮮戦争後の1960年代に高度経済成長を実現させた人物。その実績を評価する声がある一方で、経済成長のために民主主義をないがしろにし、人権を侵害したとの批判もある。79年に側近によって暗殺された。