ミャンマー、政治犯含む受刑者514人を釈放
香港(CNN) ミャンマー政府は17日、受刑者500人以上を釈放すると発表した。同国の政治犯支援協会(AAPP)によると、この中には少なくとも58人の政治犯が含まれている。
国営紙ニュー・ライト・オブ・ミャンマーは、人道上の理由と国家安定のために、国内各地の刑務所から外国人を含む514人が釈放されたと伝えた。
同国のテインセイン大統領は国連総会に出席するため、来週訪米する予定。米国はこれに合わせ、同国政府高官への渡航禁止措置を緩和した。
AAPPは、政府が国際社会との交渉材料として今回の釈放に踏み切った可能性を指摘。現在も推定300人の政治犯が劣悪な環境の下で拘束されているとして、全員の早期釈放を求めた。
昨年発足したテインセイン政権は民主改革の一環として、過去1年間に数百人の政治犯を釈放してきた。4月の選挙で議会入りを果たした民主化運動指導者アウンサンスーチー氏は現在訪米中。今週、米議会の最高勲章「ゴールド・メダル」を授与されることになっている。