シリア行き北朝鮮機がイラク領空通過を要請、武器搬送疑い拒否
ダマスカス(CNN) イラクのマリキ首相顧問は21日、シリア内戦に関連し、北朝鮮が最近、シリアへ向かう航空機によるイラク領空通過の許可を求めたことを明らかにした。
アリ・ムサウィ顧問によると、北朝鮮の航空機がシリア向けの武器を搭載している可能性があるとして首相はこの要請を拒否したという。北朝鮮からの要請は今週あったとしている。
イラク政府当局者などによると、シリアに対する武器供給問題ではマリキ首相と米国のバイデン副大統領が21日午後、電話で話し合った。
副大統領が出した声明によると、バイデン氏はこの中でシリアへの武器支援の停止でイラク側に協力を求め、同国の領土や領空の利用を阻止する必要性に触れたという。
マリキ氏は副大統領との電話会談で、シリア内戦についてのイラク側の対応について疑念を煽る非公式な動きが米国内であることに不快感を表明。その上でイラク領土や領空を用いての武器搬送や暴力行為を拒絶するイラク側の堅固な立場を示したという。
シリアのアサド政権打倒を目指す反体制派は、シリアの同盟国であるイランなどが政権に武器支援を行うことに懸念を示している。イラクはシリア、イランと国境を接している。