服装で注意を受けた少女が聖職者を暴行 イラン
テヘラン(CNN) イランの小さな町で、体や髪が外から見えないよう服装を整えるよう注意受けた少女とその友人が、注意した聖職者を暴行するという事件が起きた。
同国のメヘル通信によると、聖職者は「丁寧に」注意したものの少女の怒りを買い、暴行されて入院する羽目になったという。
聖職者が少女らに出会ったのは8月下旬、正午の礼拝のためにモスクに行く途中だった。きちんと体を隠すように注意したところ、少女は「目をつぶれ」といってきた。そこでもう一度服装を注意し、口の利き方もたしなめると、少女が殴りかかってきて聖職者は地面に倒れたという。
「それから何が起きたかのかよく思い出せない。少女に蹴られたのを感じ、それから無礼な言葉が聞こえた」とこの聖職者は語った。
聖職者は3日後に退院した。少女たちを告訴する気はないが、イスラムの教えに従って女性の服装を正す助けになるならば、地元検察がこの件を捜査することに異議はないと言う。
イランでは、女性がある程度の発言力を持っている大都市では、服装を注意された女性が反発することもあるが、小さな町では珍しいことだという。