ソマリアで報道関係者を狙った自爆テロ
モガディシュ(CNN) ソマリアの国営メディアが20日に伝えたところによると、首都モガディシュで自爆テロが発生し、死傷者が多数出た。国営放送局のジャーナリスト3人も死亡した。
国営ラジオ・モガディシュによれば、大統領官邸近くの混雑したカフェで2人のテロリストが自爆テロを行ったという。この爆発で国営テレビのニュースディレクター兼司会者ら、放送関係者3人が死亡した。他ジャーナリスト4人が負傷、うち3人は重傷だという。
ソマリア・ジャーナリスト全国連合(NUSOJ)によれば、事件は日没直後に発生した。イスラム武装勢力シャバブが犯行を認めているという。
NUSOJのオマル・ファルーク・オスマン事務局長は、「今回のジャーナリストへの攻撃を強く非難する。ジャーナリストを標的にした攻撃だと確信している」と述べた。
アフリカ連合(AU)の平和維持活動(PKO)部隊の支援を受けたソマリアの暫定政府は長年、イスラム系武装勢力と戦闘を繰り広げてきた。ソマリアでは1991年に内戦が始まって以降、中央政府がまともに機能しておらず、無政府状態が続いている。
米ニューヨークのジャーナリスト保護委員会によれば、ソマリアでは1992年以降40人以上のジャーナリストが殺害されており、報道関係者にとっては世界有数の危険な国となっている。オスマン事務局長は、今年の死者数はすでに12人に達しており、「これまででジャーナリストの犠牲が最も多い年だ」と述べた。