スーチー氏「生涯で最も感動した日」 米議会から最高勲章
(CNN) 米国を訪問中のミャンマーの民主化運動指導者アウンサンスーチー氏は19日、米議会から最高勲章「ゴールド・メダル」を受け取った。スーチー氏は授与式について「生涯で最も感動した日の1つ」だと喜びを語った。
スーチー氏は授与式で米議員らを前に「米国民と米議会議員の皆さんが、自由と正義が手の届かないところにあるように思われた暗い時代にも私たちのことを忘れずにいてくれたことに心の底から感謝します」と述べた。
授与式でマケイン上院議員はスーチー氏を「私にとっての英雄だ」とたたえた。「あらゆる手段で自分をつぶそうとする彼ら(軍事政権)に対し、アウンサンスーチー氏は少しもひるまなかった」と、マケイン議員は感動のあまりうわずった声で述べた。
メダル授与は2008年に決まっていたが、軍事政権がスーチー氏の自宅軟禁を解いたのは10年になってからだった。
スーチー氏は授与式で「私たちはビルマ(ミャンマー)が多民族国家であることを常に念頭に置きながら、全ての国民がともに平和に暮らせる真の民主社会の建設という困難な道を、団結しかつ平和的に前進できると信じている」と述べた。
スーチー氏は17日から17日間の日程で米国に滞在中だ。19日にはオバマ大統領や米議会の議員らと会談。今後は米高官らとの会談や、ミャンマーからの亡命者が多く住むインディアナ州フォートウェインの訪問などが予定されている。
一方、米財務省は19日、ミャンマーのテインセイン大統領とトゥラシュエマン下院議長に対する制裁を解除した。これにより米国人や米企業との商取引が可能になる。