シリアの首都の空港、2日連続で「閉鎖」 制圧めぐる戦闘で
(CNN) シリアの反体制派「シリア人権監視機構」は11月30日、首都ダマスカスの国際空港周辺で戦闘が発生したのに伴い同空港での離発着が同日中断したことを明らかにした。空港業務の停止は2日連続となる。
ただ、ダマスカスと空港を結ぶ道路は通じているという。反政府派武装組織とアサド政権軍の戦闘は空港近くの町で発生。反体制派が空港を掌握すれば過去2年続く内戦で重要な節目となる可能性がある。
ブッシュ元米政権で国務省幹部も務めたマーク・キンミット退役陸軍大将は反体制派による空港制圧は政府と政府支持のダマスカス住民に心理的動揺を与えるだろうと分析。ダマスカス住民は「外部の世界から切り離されたと思うだろう」と語った。
シリア内では連日のように戦闘が起きており、人権監視機構によると全土での死者は30日だけで106人。首都の治安も悪化しており、先月下旬には近郊で連続爆弾テロ事件が起き、多数の死傷者が出た。また、シリア全土内でインターネットへ接続サービスがほぼ遮断される混乱も起きている。