闘病中のチャベス氏、年頭演説見送りも外相を任命 ベネズエラ
(CNN) 南米ベネズエラのマドゥラロ副大統領は15日、議会での年頭演説を予定していたチャベス大統領に代わって短い演説を行い、大統領が側近のエリアス・ハウア氏を外相に任命したと発表した。大統領本人はキューバでがんの治療を受けている。
マドゥロ副大統領はこの日、年頭演説を代行するとみられていたが、代わりに1年間の政府の実績をまとめた文書を議長に提出。演説は10分足らずにとどまった。
外相はこれまでマドゥロ副大統領が兼務してきた。ハウア氏は昨年まで副大統領を務めた後、ミランダ州知事選に出馬したものの敗退していた。外相任命を受け、記者団に「政治の安定とベネズエラの団結、国家独立を守ることが基本的な課題だ」と語った。
チャベス大統領は新年に議会で演説を行うのが恒例となっていた。昨年は9時間以上も演説を続けて健在ぶりを強調していた。
大統領は1カ月以上前にキューバで手術を受けてから公の場に姿を見せていないが、政府は13日、大統領の容体は改善しつつあると発表していた。