アルジェリア人質事件、行方不明者の安否確認急ぐ
モーリタニアのサハラ・メディア通信は20日、国際テロ組織アルカイダ系の武装組織「覆面旅団」の指導者による犯行声明のビデオを入手したと発表した。ただしビデオは未公開で、本物かどうかは確認されていない。
指導者は声明の中で、隣国マリへのフランス軍介入に対する報復だと主張しているという。これに対して一部の専門家からは、仏介入後のわずか数日間で計画された犯行とは考えにくいとの指摘も出ている。
アルジェリアのユスフィ・エネルギー・鉱業相は20日、国内の天然ガス施設の警備を強化すると表明。施設の安全は自国で守ることができると強調し、外国軍による介入をけん制した。
米下院情報委員会のマイク・ロジャーズ委員長は、アルジェリア政府が事件への対応にあたり、米国からの支援の申し出を断ったと指摘。「人質の出身国が方針決定に関与することは望ましくないとの姿勢がみられた」と話している。