ベンガジに「差し迫った脅威」、英独などが退避勧告
同国の有力議員は「テロリズムには宗教も国もない」「テロリズムは世界のあらゆる場所を攻撃する可能性があり、英国のような国も無縁ではない。しかし実際には存在しない事柄をほのめかすような発表を行うことは正当化できない」と反発している。
一方、油田地帯の警備を担う組織の司令官は、「アルジェリアとニジェール、マリの状況を受け、この地で起こり得る緊急事態に対する万全の備えが必要だ」との認識を示した。同組織などは政府寄りの民兵組織にも、油田地帯警備への協力を求めた。
同国のゼイダン首相によると、移民の流入を食い止めるため、同国とスーダン、チャド、ニジェール、アルジェリアとの国境は12月に封鎖した。だが、抜け道も多いという。当局者によれば、ベンガジでは警戒態勢を強化し、夜間外出禁止令を出すことも検討している。
国際ニュース安全研究所(INSI)は、信頼できる筋から、「テロ組織がリビアの原油地帯で犯行を計画している可能性がある」との情報が寄せられたことを明らかにした。アルジェリアと同様に、人質を取る犯行が計画されているという。
リビアの油田地帯の大部分はベンガジ東部に位置しているが、イスラム勢力は2月中旬までにこの地域を中央政府から分離独立させるよう要求しているという。ただし、今回のテロ計画の情報が、この問題と関係しているかどうかは不明だとINSIは述べている。