タイ軍基地に襲撃、武装グループの16人を殺害
バンコク(CNN) タイ当局によると、同国南部ナラティワート県の海軍基地が13日未明、武装グループに襲撃された。軍は激しい銃撃戦の末、犯人側の16人を殺害した。軍報道官らによると、武装グループのメンバーは50~60人。レーザー誘導式の銃や手投げ弾など、軍用レベルの武器を持っていた。
軍は事前に襲撃の動きを察知し、応戦態勢を整えていた。約100人の軍要員のうち数人が負傷したものの、死者は出なかったという。
同国南部では分離独立を掲げるイスラム武装勢力と政府軍との衝突が激化し、2004年以降で5000人を超える死者が出ている。武装勢力が犯行声明を出すことはあまりなく、今回も沈黙を守っている。
隣接するヤラー県では10日、路上に仕掛けられた爆弾でタイ軍の兵士5人が死亡。治安当局の報道官は、武装勢力の指導者の1人が先月拘束されたことに対する報復との見方を示していた。