スイスの木材工場で乱射、10人死傷 銃論議くすぶる中で

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(CNN) スイス中部ルチェルン近郊にある木材加工工場で27日朝、従業員の男(42)が同僚らを短銃で乱射、2人が死亡、7人が負傷する事件があった。地元メディアなどが伝えた。

地元警察によると、負傷者のうち6人が重傷。容疑者も犯行後に銃で自殺した。事件はルチェルンから約30キロ離れたメンツナウ村にあるクロノスパン社工場で現地時間の同日午前9時ごろ、朝の休憩時間中に発生した。

犯行の動機は不明だが、容疑者は事件の現場となった同社に長年勤めていた。従業員総数は350人。

地元メディアは、同社は木材の伐採量の減少に伴い、生産の縮小に追い込まれていた可能性があると伝えた。同社は英国と米国にも子会社がある。

凶器の短銃が個人の保有、軍の支給品のいずれなのかは不明。ルチェルンの地元紙記者はCNNに、同国では近年、市民の民兵組織が軍支給の兵器の保持を長年続ける現状に関する論議が起きていたと指摘。

約2年前にはこの問題に関する国民投票が実施され、圧倒的多数が銃保持の続行を支持したという。27日の事件発生を受け、銃保持の論議が改めて浮上する可能性があると述べた。

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