シリア兵など48人、イラクで襲撃され死亡
バグダッド(CNN) イラク西部で4日、シリア兵の車列が武装集団に襲撃され、兵士を中心とするシリア人48人と、イラク兵9人が死亡した。当局者が明らかにした。イラクではシリア内戦が飛び火することに対して警戒を強めている。
イラクのマリキ首相側近は、「我々は最初から、一部の武装集団がシリアの紛争をイラクに持ち込む恐れがあると警告していた」と述べ、こうした集団の一部は国際テロ組織アルカイダと関係があるとの見方を示した。
4日の襲撃で死亡したシリア兵の多くは、数日前に国境地帯で起きた反体制派の自由シリア軍との戦闘で負傷して、イラクで手当てを受けていたという。
当局者によれば、同地帯では1日に国境検問所が反体制派に占拠され、シリア兵や当局者数十人がイラク軍に投降し避難していた。
国連によると、シリア内戦の死者は過去2年で約7万人に上っている。反体制派によれば、4日だけで少なくとも149人が死亡した。