国連、核実験で新たな制裁決議採択へ 北朝鮮は軍事演習開始
(CNN) 北朝鮮が今年2月に実施した3度目の核実験に関連し、国連安全保障理事会は7日、北朝鮮に対する新たな制裁決議案の採択を実施する。米国と北朝鮮の最大の支援国ともされる中国が決議案作成で数週間交渉してきた。
米国と中国が決議案の内容で合意したことを受け、採択は確実視される。新たな制裁決議は米国主導の侵略的な陰謀の一環などと主張する北朝鮮が態度を硬化させ、威嚇的な行動をさらに強める可能性が強い。
韓国国防省は7日、北朝鮮が全土で軍事演習の実施に踏み切ったと発表した。異例の大規模演習としている。同省はその上で、北朝鮮による挑発的な行動に備え警戒態勢を強化したと発表した。
新たな制裁決議案の草案によると、北朝鮮の核やミサイル開発につながる銀行など通じた金融取引活動の締め付けを狙っている。また、北朝鮮による不審な貨物輸送を封じるため海路や空路での検査強化を盛り込んだ。
さらに、ウラン濃縮活動にかかわる物資や技術の入手を図り、兵器産業にかかわる組織や幹部らを対象にした制裁を拡大する内容ともなっている。
北朝鮮への制裁決議などにこれまで消極的だった中国が今回の追加制裁に応じたのは中止を求めたにもかかわらず3度目の核実験を強行した北朝鮮への不快感などがあるためとみられる。