新ローマ法王、第1回投票で決まらず 煙の色は「黒」
ローマ(CNN) 存命中に退位した前ローマ法王、ベネディクト16世の後任を決める秘密選挙「コンクラーベ」が12日、バチカンのシスティーナ礼拝堂で始まり、第1回投票が行われた。礼拝堂の煙突からは同日夜、未決定を示す黒い煙が立ち上った。
投票は13日朝から再開する。新法王が決まれば、白い煙で合図することになっている。
礼拝堂には12日、赤い法衣姿の枢機卿らが祈りの言葉を唱えながら入場した。秘密厳守の宣誓の後、部外者は全員退場を命じられた。枢機卿らは新法王が決まるまで、外部との接触を断って投票を繰り返す。
選挙には、世界48カ国から115人の枢機卿が参加している。法王選出には全体の3分の2以上の票が必要とされる。
新たな法王はサンピエトロ大聖堂のバルコニーに登場する予定。選出後すぐに着替えられるよう、サイズの異なる3着の法衣が用意されているという。
2005年に実施された前回選挙は、事前にベネディクト16世の選出が最有力視されていた。それに比べ、今回は明らかな有力候補のいない接戦とみられる。20世紀以降のコンクラーベでは、最長で5日間続いた例があるという。