リリアン王女が死去、王子と33年の「秘めた恋」 スウェーデン

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スウェーデンのリリアン王女

スウェーデンのリリアン王女

(CNN) 王子と結婚できるまで30年以上も交際を続けたことで知られるスウェーデンのリリアン王女が、首都ストックホルムで死去した。97歳だった。スウェーデン王室が発表した。

リリアン王女は1915年、英ウェールズ生まれ。ファッション誌ヴォーグのモデルとして活躍。英俳優のイワン・クレイグと結婚していたが、43年に現国王の叔父にあたるバーティル王子と知り合った。

出会いの場は、28歳の誕生日を祝うカクテルパーティーだったと伝えられるが、ナイトクラブだったとする説や、ロンドンの地下鉄だったという説もある。

バーティル王子と交際を深める中で、クレイグとは45年に離婚。しかし当時のスウェーデンの王位継承規定では一般人との結婚を認めておらず、当時の国王は2人の結婚を許可しなかった。

バーティル王子は、兄で唯一の王位継承者だったグスタフ・アドルフ皇太子が47年の飛行機事故で死去。その息子で現国王のカール・グスタフ16世がまだ1歳だったことから、公務を代行しなければならない公算が強まった。

このためリリアン王女とは結婚しないままフランス南部の別邸で同居を継続。73年にカール・グスタフ16世が即位する頃には時代が変わり、出会ってから33年後の1976年、ようやく結婚を許されて、12月にスウェーデンのドロットニングホルム宮殿で挙式した。

バーティル王子はリリアン王女とのロマンスで国民の人気が高まり、「プリンス・チャーミング」と呼ばれた。王女に看取られて97年に84歳で死去している。

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