チャベス氏の「毒殺疑惑」、ベネズエラ政府が調査へ
(CNN) ベネズエラのチャベス大統領の死去を受けて暫定大統領に就任したニコラス・マドゥロ氏は13日までに、大統領が毒殺されたとの疑惑を検証するため、「世界的な科学者」らによる委員会を設立する方針を明らかにした。同国のテレビ局「テレスール」とのインタビューで語った。
マドゥロ氏は5日、チャベス大統領死去の発表の直前にも毒殺説に言及していた。11日は大統領選への立候補手続きを済ませた後、インタビューで「チャベス大統領は闇の勢力によって毒殺されたと直感している」と述べた。
マドゥロ氏はさらに、「米国をはじめとする国々は1940年代から50年代にかけ、人為的にがんを引き起こす方法についての研究施設を設けていた」と語った。
チャベス大統領自身も2011年、中南米諸国の指導者にがんが多発しているのは米国の仕業ではないかと発言していた。
一方で米国務省の報道官は先週、「チャベス大統領の発病に米国がかかわったとの主張はばかげている」と述べ、疑惑を明確に否定した。
マドゥロ氏はインタビューで、毒殺説の根拠として「大統領の病状は通常のがんとは明らかに違っていた」とも語ったが、がんの種類などの詳細は今のところ公表されていない。