反政府勢力が首都制圧、大統領は脱出 中央アフリカ
(CNN) 中央アフリカの首都バンギが反政府勢力に制圧され、ボジゼ大統領は隣国コンゴ(旧ザイール)に脱出した。政府当局者が24日に明らかにした。
反政府勢力セレカは、「中央アフリカの新たな歴史の1ページが始まった」とする声明を発表。ボジゼ氏を「前大統領」と呼んで国民に平静を呼びかけ、反政府勢力を歓迎するよう求めた。
バンギでは反政府勢力の侵攻を受けて衝突が激化していた。政府当局者によれば、反政府勢力と地元住民による商店の略奪で、少なくとも民間人7人が死亡。フランス大統領府は、南アフリカの兵士数人が死亡したと発表した。
バンギ駐在の国連報道官によれば、国連のオフィスや職員の住宅も略奪の被害に遭い、24日は長時間にわたって銃声が聞こえた。現在は職員の外出を禁止し、状況が許し次第、不要不急の職員を退避させる予定だという。