「人から人への感染は確認されず」 鳥インフルでWHOが見解
香港(CNN) 中国で鳥インフルエンザ(H7N9型)感染が拡大している問題で、世界保健機関(WHO)の中国事務所代表、マイケル・オリアリー氏は8日、北京で中国保健当局者との共同会見に臨み、現時点で人から人への感染は確認されていないと述べた。
オリアリー氏は会見で、現在起きている感染の経路は特定できていないとしたうえで、今のところ人から人への持続的な感染を示す証拠はないと言明。「一部の患者については動物と接触したり、動物と同じ場所にいたりしたことが分かっている。上海の市場ではハトからウイルスが検出された。これらの事実に基づき、動物から人間に感染した可能性が強いとみて調査を進めている」と述べた。
同氏は同時に「現時点で、人への感染例は症状が非常に重く、死亡率も高いことが分かっている」と語った。
国営新華社通信によると、同日までに計21人の感染が確認され、上海で4人、隣接する浙江省で2人が死亡している。上海市は卸売市場の鳥2万羽以上を処分した。
中国当局がワクチン開発を進めているが、対策責任者によると、配布までには最長で8カ月かかる見通しだという。