キューバ・グアンタナモ基地で収容者が暴動、看守らと衝突
(CNN) キューバ・グアンタナモ米軍基地内の収容所で13日、拘束されているテロ容疑者らが即席の武器を使って暴動を起こし、看守らと衝突した。
米軍のグアンタナモ統合任務部隊によると、看守らは「殺傷力のない」砲撃4発で応戦した。双方に重傷者は出ていないという。
同部隊は13日朝、収容者の「健康と安全」を守るためとして、第4キャンプで認められていた共同生活を廃止し、全員を独房へ移す方針を示した。暴動はこの移動の最中に発生した。
グアンタナモ基地の報道官によると、収容者らが2月以降、監視カメラの視界をさえぎったり窓の近くに障害物を置いたりして監視を妨害し、キャンプ内の安全確保が難しくなっていた。
同基地には2002年以降、米国外で拘束されたテロ容疑者らが収容されている。米政府の報告によると、12年11月の時点で収容者は166人。収容者の一部を担当する米弁護士が先月、CNNに語ったところによれば、収容者らは劣悪な処遇に加え、釈放の見通しがまったく立たないことに不満を募らせてきた。数週間前から、処遇に抗議する収容者らのハンストも続いている。