米貨物機墜落の瞬間とらえた映像か アフガニスタンでの事故
(CNN) アフガニスタンで4月29日に米民間貨物機が墜落、米国人乗組員7人が死亡した事故で、墜落の瞬間をとらえたとみられる映像の存在が明らかになった。
近くを走っていた自動車の車載カメラで撮影されたとみられ、長さは約3分。ただし映っているのが本当に同機なのかは確認できていない。
ボーイング747―400型の貨物機は29日午前11時20分に、首都カブール近郊のバグラム空軍基地を離陸した。上昇したもののビデオが始まって約12秒後には失速、機体が左右に揺れた後に下降する様子が見て取れる。
そして同機は23秒後に機首から道路脇の地面に激突、オレンジ色の火の玉と黒い煙が上がった。
ニューヨークで航空機事故に関する訴訟を専門とする法律事務所を経営するアーサー・ローゼンバーグ氏は、この映像から機体後部への過積載が墜落原因になった可能性を指摘する。「機首が上がりすぎたように見えることから、原因は後部に荷物を載せすぎたことである可能性が高いように思える」と彼は電話インタビューで答えた。「だが結論づけるのは時期尚早だ」とも述べた。
運航会社の米ナショナル・エアラインズによると、同機はアラブ首長国連邦(UAE)のドバイへ向かう予定だった。米軍のアフガニスタン撤退に伴い、積み荷には米軍の装甲車5台が含まれていたという。
墜落原因については現在も調査が進められている。タリバーンが犯行声明を出しているが、事実かどうか確認されていない。