兵士殺害で特別捜査班、イスラム過激派は「最大の脅威」 英
ロンドン(CNN) 英首相府は26日、兵士が路上で襲われて殺害された事件を受けて、過激派組織の活動について調べる特別捜査班を設置すると発表した。
首相府の発表によると、特別捜査班はキャメロン首相が指揮を執り、過激派組織全般を捜査対象としながらも、実質的にはイスラム過激派を最大の脅威とみなす。
英国ではこの事件をきっかけにイスラム教に対する反発が強まっており、同国のイスラム教団体は特別捜査班について、「あらゆる方面の過激主義に目を向ける必要がある」と訴えた。
この事件では陸軍兵のリー・リグビーさんが22日にロンドン南東部の路上で殺害され、25日までに6人が逮捕された。ロンドン警視庁は、さらに男1人を殺人の共謀容疑で26日に拘束したと発表した。
英政府関係者によると、英情報局保安部(MI5)は容疑者に関する調査結果を週内に情報保安委員会に報告する。報告の内容は非公開となる見通し。