ロヒンギャ族に「子どもは2人まで」産児制限、スーチー氏批判 ミャンマー
同州政府の報道担当者は、ロヒンギャ族が居住したいのなら州当局の規則と指示の順守を要求。産児制限については人権違反ではなく、州内のイスラム教徒人口の爆発を押さえる最善の策と正当化した。
国際人権団体のヒューマン・ライツ・ウオッチは、産児制限は2005年以降、ラカイン州で実施され、同族の結婚や出生証明書の取得を困難にしていると主張。産児制限を今回前面に出してきたのは昨年の衝突を受けたミャンマー政府の報告書に依拠していると指摘。報告書には、仏教徒の懸念を踏まえロヒンギャ族に対する家族計画の実施の提言が盛り込まれていたという。
文民政権を過去2年率い、政治改革などを進めるテインセイン大統領にとって国内の少数民族との和解は重要な政策課題となっている。