NGO関係者43人に禁錮刑、「魔女狩り」の声も エジプト
米国のケリー国務長官も裁判の「政治的動機」を批判し、判決はエジプト民主化の流れに反するとして「深い懸念」を表明した。
米NGOに勤務していて禁錮2年の判決を受けたエジプト人男性は4日、「検察は一片の証拠も示せなかった」と述べて上訴の構えを示した。この男性らはジャーナリストのための研修を計画していたが、実行に移す前の段階で訴追されたという。
エジプト当局は2011年12月、複数のNGOが外国から違法な資金を受け取って正規の登録なしで活動していたとして、10のNGOについて事務所を捜索した。
刑事訴追された職員の中には、米共和党系NGOの現地責任者を務めていたラフード米運輸長官の息子サム・ラフード氏が含まれていた。ラフード氏も昨年帰国したが、被告不在のまま有罪判決を受けている。