トルコ首相が外遊から帰国 「デモは民主性失った」
アルンチ副首相が警察による過剰な力の行使を謝罪するとともに野党やデモ隊の代表との面会を受け入れたため、イスタンブールでは6日、反政府デモは沈静化した。ただし警察とのにらみ合いは続いている。
一方、南部アダナではデモへの対応にあたっていた警官が死亡した。一連の反政府運動ではこれまでにデモに参加した2人が死亡している。
専門家らは今回の抗議活動が、国民のエルドアン政権への不満のはけ口になったとみている。野党は分裂状態で力も弱く、同政権への十分な対抗馬にはなっていない。
専門家はまた、エルドアン首相の支持基盤の広さを指摘。同政権下でトルコ経済は成長し、与党である公正発展党(AKP)は選挙で勝利を収めてきた。