キーウ(CNN) これが個人的なものだという疑念は常につきまとっていた。しかし、米国とウクライナの両国にとっての大義が勝つだろうという希望はあった。
過去24時間でトランプ米大統領のゼレンスキー・ウクライナ大統領に対する嫌悪感はじわじわと明らかになった。そして、これに伴い、ウクライナの未来、そしてもっと広くは欧州の安全保障に現実的で新たな不確実性が生まれている。
トランプ氏は先週、ゼレンスキー氏の支持率が低く、選挙に臨まなければならないと感じているとほのめかしたが、18日の夜にはさらに踏み込み、同氏の支持率は4パーセントで、戦争を始めたのはウクライナだと虚偽の発言をした。
これはロシアの主張にかなり近い。ロシアは、2022年に発生したいわれのない攻撃の背後にはウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟が迫っているという状況があり、ウクライナは戦時中に選挙を実施するという大きな問題に取り組んでいないためゼレンスキー氏は違法だとする不正確な主張を示唆することに腐心してきた。
ゼレンスキー氏は数カ月にわたり、トランプ氏が力によって和平をもたらすことができる人物であるとほめそやしてきた。ウクライナは、選挙活動中のトランプ陣営の言説が同国にとって大転換を意味する可能性があることを理解していたが、トランプ氏がアフガニスタン首都カブールの国際空港で発生したような治安崩壊を避け、ロシアを抑えようとするだろうという希望を欧州の支援国とともに抱いていた。