(CNN) パレスチナのイスラム組織ハマスの軍事部門「カッサム旅団」が、19日にイスラエルの人質3人を解放した際のプロパガンダ映像を公開した。
解放されたロミ・ゴネンさん、ドロン・スタインブレッヒャーさん、エミリー・ダマリさんの女性3人は、ガザ市で赤十字の車に乗り込む際に、ハマスの戦闘員からそれぞれカッサム旅団の印が入った紙袋を手渡された。一種の「手土産」だった。
続いて覆面姿の戦闘員が掲げて見せた証明書には、ヘブライ語とアラビア語で「解放決定」と書かれていた。
イスラエル軍がその後公開した映像でも、3人の女性はそれぞれが紙袋を手に持っていた。ただ、カッサム旅団の印にはぼかしが入っていた。
イスラエル軍が公開した人質らの画像。一部が加工されている/Israel Defense Forces
ゴネンさんの関係者は20日、袋の中には証明書とネックレスと写真が入っていたことを明らかにした。いずれもイスラエル総保安庁(シンベト)に没収されたという。
イスラエルのメディアによれば、写真には女性たちが人質だった時の様子が写っていた。
赤十字の担当者は3人の引き渡しに際し、アラビア語で書かれた「イスラエルの囚人の引き渡し確認」書類に署名を求められた。「私は国際赤十字を代表して、イスラム抵抗運動ハマスの軍事部門であるイズ・エディン・カッサム旅団から、合計3人の囚人を引き渡されたことを確認する」という内容だった。