列車爆発の死者13人に、行方不明者37人 カナダ
(CNN) カナダ・ケベック州で原油輸送中の貨物列車が町に突っ込んで爆発・炎上した事故で、カナダ警察は8日、同日までに13人の死亡を確認したと発表した。6日の事故発生から2日が過ぎた現在も、まだ37人の所在が確認できていないという。
しかし現場は惨状に見舞われ、捜索活動が難航している。
貨物列車は6日に原油タンカー72台を連結したまま無人で動き出して脱線し、沿線の町ラックメガンティックの中心部で爆発の連鎖が起きた。この爆発で建物40棟が吹き飛ばされ、住民約2000人が避難を強いられた。当局によると、9日には約1500人が自宅に戻れる見通し。
同国のレベル運輸相は、安全基準違反が事故につながった可能性がないかどうか調べていると述べ、もし違反が判明した場合は直ちに行動を起こすと表明した。
鉄道会社によると、列車は現場から約11キロ離れた場所に停車していたが、エアブレーキが緩んで下り坂を走り出し、脱線したとみられる。
ブレーキのかけ方が適切だったかどうかは現時点で不明。カナダ運輸安全委員会は列車のイベントレコーダーを発見し、エンジンの状態やスピードなどについて調べている。