英国で同性婚認める法案が成立、来年夏にも施行
ロンドン(CNN) 英イングランドとウェールズで同性同士の結婚を認める法案が英国議会を通過し、成立した。早ければ2014年夏から施行される。下院議長が17日に明らかにした。
法案は英上院で可決された後、16日には下院を通過し、エリザベス女王の承認を得て成立した。事務手続きなどの準備期間を設け、早ければ来年夏にも施行される。正式な施行スケジュールは年内に発表される見通し。
同法では人前式のほか、宗教施設でも同性カップルが挙式することを認めている。ただしそのためには宗教団体が受け入れを表明し、司祭が同意する必要がある。同性カップルの挙式を受け入れない宗教団体などが裁判を起こされないようにするための措置も設けた。
また、既婚の男女が性別の変更を望む場合、結婚を解消しなくても性別を変更できると定めた。
法案はキャメロン首相が支持を表明する一方で、与党保守党内でも反対の声が多かった。また、英国国教会をはじめとする宗教団体も反発している。
同性婚を認める法律は、今年に入って成立したフランスを含め、欧州だけでこれまでに9カ国が制定している。米国でも先月、連邦最高裁が同性婚の権利を認める判決を出した。