スイス列車衝突、運転士1人死亡 通過待ちせず発車が原因か
(CNN) スイス西部で29日夜に起きた通勤列車同士の正面衝突事故で、破壊された車両の中から30日早朝、24歳の運転士が遺体で見つかった。警察が明らかにした。
警察によると、負傷者は25人が病院で手当てを受け、軽傷の9人は現場で手当てを受けた。残る11人にけがはなかった。
衝突事故はボー州グランジ・プレ・マルナン近郊で発生した。スイス国鉄の広報によると、現時点で警察は、グランジ・プレ・マルナン駅で通過待ちをするはずだった一方の列車が、通過待ちをしなかったとみて調べている。この列車の運転士(54)は負傷して入院している。
警察によると、この運転士は同駅に停車して乗客を乗り降りさせた後に列車を発進させ、対向列車と正面衝突した。衝突直前に非常ブレーキをかけていたという。
事故を起こしたのはパイエルヌとローザンヌを結ぶ列車で、警察によれば外国人は乗っていなかった。この路線は30日も運行を停止している。