英国人ボランティア女性、酸浴びせられ負傷 タンザニア
タンザニア・ザンジバル(CNN) アフリカ東部タンザニアのザンジバルでボランティアをしていた英国人の若い女性2人が、バイクに乗った男2人に酸を浴びせられて負傷した。警察が8日に明らかにした。
関係者によると、被害者の女性2人はいずれもロンドン出身の18歳で、ユネスコの世界遺産にも登録されたザンジバルの歴史都市ストーンタウンでボランティア教員として働いていた。7日夜に2人だけで通りを歩いていたところ、顔や胸部、手などに酸を浴びせられたという。男たちはバイクで現場から逃走した。
2人は地元の病院で応急処置を受けた後、英領事館に助けられてタンザニアの首都ダルエスサラームの病院で手当てを受けた。8日にはザンジバルを離れ、英国に帰国する予定。
犯行の動機などは分かっておらず、ザンジバルの当局は「外国人に対するこのような犯行はこれまで例がない」と述べ、犯人は必ず見つけ出すと強調。1000万シリング(約60万円)の賞金をかけて一般からの情報提供を募っている。
さらに、こうした事件が起きれば主要産業である観光業が深刻なダメージを受けるとして、酸などの販売規制に乗り出し、主要観光地では警察のパトロールを強化すると表明した。
2人を派遣した旅行会社は、海外でボランティア体験ができる若者向けのツアーを売り込んでいた。英当局によれば、ザンジバルには毎年数万人が訪れているが、今回のような事件に英国人が巻き込まれたのは初めてだという。