北朝鮮、ウラン濃縮施設を拡張か 衛星画像で判明

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北朝鮮の寧辺核施設。2008年2月23~27日に撮影 (C)Brian Rokus/CNN

北朝鮮の寧辺核施設。2008年2月23~27日に撮影 (C)Brian Rokus/CNN

(CNN) 米シンクタンクの科学国際安全保障研究所(ISIS)は、北朝鮮が寧辺にあるウラン濃縮施設を大幅に拡張したようだとの見解をまとめた。最近の衛星画像の分析で判明した。

ISISの報告によると、拡張されたのはウラン濃縮の過程で行われる遠心分離のための施設で、建物の大きさが以前の約2倍になった。内部は3区画に分かれており、やや狭い2区画と、新しい遠心分離器を置くためとみられる広い区画があるという。

これに先立ち北朝鮮は、凍結していた寧辺の核施設をすべて再稼働する計画を発表していた。

北朝鮮は2010年の時点で寧辺にある遠心分離器の数を約2000台と説明していた。しかしISISの専門家は、新しい施設には最大で4000台を収容でき、核燃料処理サイクルを加速させることが可能だと指摘する。

核兵器の製造に必要な高濃縮ウランではなく、低濃縮ウランのみを製造しているとする北朝鮮の説明の真偽を確認する術はない。ISISの専門家は「この施設で製造した低濃縮ウランを、別の秘密施設でさらに濃縮して核兵器用のウランを製造している可能性もある」と予想。「現実的な推測として、(ウラン濃縮の)能力が2倍になったことで、年に最大2基の核兵器を製造できる量のウラン増産が可能になる」と試算している。

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