薄元書記、初公判で一部否認 中国
裁判長とのやり取りで薄元書記が「中国の法に基づき道理にかなった公正な審理を行うことを希望する」と発言したことも明らかにした。裁判長はこれに対し、法廷は被告の関心事項は理解するとし、法律に従い法的な権限を公正に行使するとの考えを述べた。
また、裁判所が公表した陳述記録によると、元書記は検察側が示した被告の身元と政治的な肩書の証拠材料について異議の有無を尋ねられた際、「証拠は事実に基づいた真実と信じる」と述べた。
薄元書記は一時、最高指導部の共産党政治局常務委員の有力候補と目され、失脚は同党が過去数十年間で直面した最大の政治的危機ともされた。元書記の妻は昨年、英国人実業家の殺人罪に問われ、収監されている。