ムンバイの集団レイプ、5人目の容疑者も逮捕
ムンバイ(CNN) インド西部ムンバイで先週、取材中の女性カメラマン(23)が集団レイプされた事件で、警察は25日、5人目の容疑者を逮捕したと発表した。
警察責任者は22日の事件発生直後、容疑者5人の行方を追っていると述べ、全員の似顔絵を公開していた。
警察によると、女性は同僚の男性1人とともに取材に訪れていた。鉄道職員を名乗る男らに呼び止められ、駅近くの工場の奥へ連れて行かれたという。2人はカメラや電話を渡し、解放してくれと懇願したが、容疑者らは男性の両手をベルトで縛り、女性には割れたビール瓶のかけらで脅すなどして性的暴行を加えた。女性は病院に収容されたが、安定した容体と発表された。
インド当局がまとめた今年1~3月の犯罪統計によると、ムンバイで報告されたレイプ事件は月平均30.33件と、昨年同期の19.25件を大幅に上回った。
首都ニューデリーの警察は、同市内で今年4月中旬までに463件のレイプが報告され、昨年同期の179件から急増したと発表している。必ずしもレイプ事件自体が増加したわけではなく、昨年12月にニューデリーのバス車内で起きた集団レイプで女子学生が死亡したニュースをきっかけに、被害者からの届け出が増えている可能性がある。
同国議会では性犯罪への取り締まりを強化する法律が成立したものの、レイプなどの暴力は相変わらず後を絶たない。