武装集団がインド人女性作家を殺害 アフガン東部
(CNN) アフガニスタンの警察当局は5日、同国在住のインド人女性作家スシュミタ・バネルジーさん(49)が武装集団に射殺されたと発表した。バネルジーさんはアフガニスタンの反政府武装勢力「タリバーン」からの逃避行を描いた回想録で知られる。
地元警察によれば、武装集団は4日夜、アフガニスタン東部パクティカ州のバネルジーさんの自宅に押し入り、夫に目隠しして縛り上げたうえでバネルジーさんを拉致。バネルジーさんは自宅近くで殺害されたという。警察は武装集団はタリバーンとの見方を示している。
遺体は翌5日、州都シャラナ郊外のイスラム神学校の近くに放置されているのが発見された。警察によれば体には約20発の弾痕(だんこん)があったという。
バネルジーさんは1995年に回顧録で話題となった。回顧録では、恋愛結婚で結ばれた夫とアフガニスタンに移住したものの、タリバーンから迫害されてインドに戻るまでのいきさつが語られ、2003年にはインドで映画化された。アフガニスタンではインド映画の人気は非常に高い。
警察によればバネルジーさんは最近、パクティカ州に移り住んでいた。地元女性向けの医療に携わっていたといたという。
犯行声明は出ていない。警察は殺害理由について、回顧録や映画のほか、現在の仕事やインド女性であることなど多くの理由が考えられるとしている。