イラン外務省報道官に女性を初起用、ロハニ大統領の意向で
(CNN) イランのザリフ外相は5日までに、同国外務省の初の女性報道官に外交官キャリアのマルジエ・アフハム氏(48)を起用すると発表した。
今年6月の大統領選で当選したロハニ師は政府高官職への女性の積極採用を提案していた。ザリフ外相は1日のアフハム氏起用の発表式典で、「我々は目を洗い、物事を違った角度から見ることが必要」と述べた。
前外務省報道官のアラグチ氏はアフハム氏について「熟練した経験豊富な外交官」とたたえた。
イランの高官職への女性登用は一定程度進められ、国会や少数の省で要職に就いている。また、国会問題担当の副大統領も女性が務めている。
テヘラン大学で教えたこともある米ハワイ大学准教授はザリフ外相による政治的にも脚光を浴びる報道官ポストへのアフハム氏起用は極めて大胆な人事と指摘。アフハム氏は今後、イラン内や海外で注視されるだろうと述べた。
アフハムは1日の記者団との初会見に、顔の部分以外をすっぽり覆うチャドルと呼ばれるイスラム女性教徒の伝統衣装を着用して登場。シリア情勢に触れ冒険的な軍事活動を警告したが、米国との関係には触れなかった。