モスクワ市長選で現職勝利 反体制ブロガー及ばず
モスクワ(CNN) 8日投開票のモスクワ市長選は、プーチン大統領の元側近で現職のソビャニン氏が反体制ブロガーのナバリヌイ氏を破って当選した。
ソビャニン氏の当選は確実視されていたが、第1回投票でナバリヌイ氏に大差をつけるか、あるいは決選投票に持ち込まれるかが注目されていた。ソビャニン氏の得票率は51.37%と半数を超え、ナバリヌイ氏の27.24%を引き離した。
ナバリヌイ氏は開票結果の数字をまったくの偽物だと批判し、不正を生む自宅投票制度の廃止と決選投票の実施を要求した。同氏が再集計を求めることは可能だが、決選投票は実現しないとの見方が強い。
ナバリヌイ氏はブログやツイッターでプーチン政権の汚職や不正行為を厳しく批判し、2012年にはモスクワ市内でのデモを主導した。横領罪で有罪判決を受けながら、保釈中の身で選挙戦に臨んだ。判決の裏には政治的な思惑があると主張し、上訴の構えを示している。
開票結果の発表を受けてナバリヌイ氏の支持者らによるデモが計画される一方、同氏が逆風の中でこれだけの票を獲得したことを評価する声も上がっている。