サウジ、選出された非常任理事国への就任拒絶 国連批判し
(CNN) サウジアラビア外務省は18日、二重基準の存在やパレスチナ和平交渉の失敗などを理由に国連安全保障理事会の非常任理事国への就任を拒否するとの声明を発表した。国営サウジ通信(SPA)が報じた。
同国は今月17日、国連総会で非常任理事国に選ばれていた。
サウジ外務省の声明は、パレスチナ問題の未解決は自らの責務と責任を果たせない安保理の無能さの証拠や証明であると主張。数度にわたって戦争が起き、国際平和と安全保障を脅かすパレスチナ問題を過去65年間、公正かつ恒久的な解決策を見出せないまま放置していると批判した。
また、中東地域で核兵器を含む大量破壊兵器の拡散を阻止出来ていないとして安保理を非難した。サウジと敵対するイランを念頭に置いた批判ともみられる。
声明はシリア内戦にも言及し、毒ガス攻撃で数百人の民間人が殺害された後、アサド政権を罰していない国連を責めた。サウジ政府はシリア反体制派を支持する立場を表明、アサド大統領の退陣も要求している。