イラン核協議、合意間近の動き急 各国外相が相次ぎスイスへ
ジュネーブ(CNN) イランの核兵器開発疑惑に関する同国と国連安全保障理事国5カ国にドイツを加えたジュネーブ協議は9日までに、米英仏独の各外相が急きょジュネーブに向かうなど、合意成立が近いことを示唆する動きが生まれた。
ロシア通信によると、同国のラブロフ外相も9日にジュネーブ入りする可能性がある。イランのプレスTVは、中国外相もスイスへ出発したと伝えた。
米英仏独ら各外相の9日までの到着を待つため妥協案は8日夜には成立しないとの見方も出ている。イラン代表団の首席代表であるザリフ外相は先に、8日までの合意成立を予想していた。
9日には、ケリー米国務長官、欧州連合(EU)のアシュトン外交安全保障上級代表とザリフ外相の3者会談などが予定されている。他の折衝も予想され、ジュネーブ協議は外相会談に格上げされる様相となった。
イランのアラグチ外務次官はジュネーブで記者団に、協議は重大かつ非常に微妙な局面に入ったとし、「より高位の指導者による判断が必要」の段階にあると語った。