フィリピン台風 1万人規模の死者か、大統領が被災地を視察
一部地域では電力の復旧に数カ月かかることが予想される。国連世界食糧計画(WFP)は被災地12万人分の食料を用意して輸送経路を確保する計画を示し、国際社会からの資金援助を呼び掛けた。
台風30号の勢力は、2005年に米南東部を襲ったハリケーン「カトリーナ」の3.5倍に相当する。フィリピンでは特に高潮が甚大な被害をもたらした。
台風30号は現地時間午前4時ごろ、ベトナム北東部に上陸。最大風速約42メートルとやや勢力を弱めたものの、首都ハノイなどで豪雨となる見通し。
中国国境付近で11日夜までに200~300ミリの雨が予想され、赤十字によると高齢者ら約10万人が避難した。