アフガンのケシ栽培面積が36%増の過去最高
カブール(CNN) アフガニスタンの麻薬対策省と国連薬物犯罪事務所(UNODC)は13日、同国内で見つかったアヘンの原料となるケシの栽培面積が今年、昨年比で36%増加したとの2013年版の報告書を発表した。
栽培面積は約20万9000ヘクタールで、過去最高の水準。これまでの最高記録は2007年の19万3000ヘクタールだった。
報告書によると、栽培面積の約90%が南部、西部の計9州に集中。栽培面積が以前報告されていなかった2州でも栽培が始まったことが確認された。
今年のケシの生産量は約5500トンで、前年比で49%増となった。
アフガニスタンでは国内の治安維持などに当たってきた北大西洋条約機構(NATO)主導の国際治安支援部隊(ISAF)が2014年末までの撤退を計画し、治安の悪化が再来することが懸念されている。
UNODCは14年が近づいていることを踏まえ、今回の報告書の内容は警告と受け止められるべきだとし、ケシ栽培を減らす迅速な行動を求めた。必要な統合的かつ包括的な対策であり、アフガニスタンの長期にわたる治安、開発や法の統治の将来もかかっていると強調した。