イラン南部で地震、8人死亡 原発に被害報告なし
テヘラン(CNN) イラン南部で現地時間の28日午後5時20分ごろ地震があり、少なくとも8人が死亡、59人が負傷した。うち12人は重体だという。同国のファルス通信が災害対策当局の話として伝えた。
米地質調査所によると、地震の規模を示すマグニチュード(M)は5.6、震源はペルシャ湾沿岸にあるブシェール州の州都ブシェール市から約63キロ北東、同州ボラジャン市から14キロ北東の地点。震源の深さは16.4キロだった。
ブシュール州には2011年から稼働している原子力発電所があるが、現時点で地震の影響については伝えられていない。
現地からの報道によると、震源に近いボラジャン市では住宅などが損壊し、各地で電力が途絶えている。住民は余震を恐れて屋外に避難しているという。現場には捜索救助隊が出動した。
イランのロハニ大統領は、死傷者が出たことに「深い悲しみを覚える」との談話を発表した。
ブシェール州では5月に起きたM6.3の地震で39人が死亡、850人が負傷している。この時は原発に被害は出なかったと伝えられている。