リビア東部で自爆テロ、13人死亡
(CNN) リビア東部ベンガジ近郊で22日午前、車を使った自爆テロがあり、同国政府によると少なくとも13人が死亡した。
治安当局者が国営LANA通信に語ったところによると、ベンガジから東へ約50キロ離れた検問所に自爆犯が車で突っ込み、大規模な爆発が起きた。治安部隊のメンバーらが死亡し、依然として少なくとも2人が行方不明になっているという。
ベンガジでは数カ月前から治安部隊などを狙った爆弾テロや暗殺事件が続発している。犯行声明を出した組織はないが、東部一帯を拠点とする国際テロ組織アルカイダ系のイスラム武装勢力などによる犯行との見方が有力だ。ベンガジやデルナといった東部の都市で、過激派の暴力に抗議するデモも起きている。
昨年9月にベンガジで米領事館を襲撃したとされるイスラム過激派、アンサル・アル・シャリアを名指しする声もあるが、同組織は関与を否定している。
同国では2年前にカダフィ政権が崩壊した後、中央政府が治安の安定を図ってきたものの、成果は上がっていない。