国連報告書、北朝鮮の「人道犯罪」を非難 訴追の警告も
同委員会は立ち入り調査や情報開示を要請したが、北朝鮮からの返答はないという。
報告書は、公聴会や聴き取り調査で得られた320人余りの証言を基にまとめられた。収容所に入れられていたというある市民は、「餓死寸前の状態で出産した女性を看守が殴打し、生まれたばかりの子どもを溺死させろと強要するのを見た」と話した。
テレビのメロドラマを見た、家族のために食料を探した、許可なしで旅行した、家族が犯罪の容疑者にされた――などの理由で収監されたとの証言もある。「収容所の中で多くの人々が死んでいくのを見るうちに慣れてしまい、何も感じなくなった」と話す元収容者もいた。
同委員会のカービー委員長は「もう知らなかったとは言えない」と話し、国際社会に行動を呼び掛けた。