ウクライナ情勢 ロシアが軍事介入へ、米大統領は懸念を表明
ウクライナのトゥルチノフ大統領代行は1日深夜のラジオ放送で、ロシアによる軍事介入は戦争につながると非難した。ヤツェニュク首相は「ロシアのメドベージェフ首相からロシア部隊の派遣は未定と聞いている」としたうえで、国内の原子力発電所などを守るためにウクライナ軍部隊を展開する用意があると述べた。
国連安全保障理事会は1日午後、ウクライナ情勢を巡って前日に続き緊急会合を開催。ウクライナのセルゲイエフ国連大使は「ロシアによる明らかな侵略」を非難し、ウクライナ領内に送り込まれるロシア軍部隊の規模が拡大し続けていると訴えた。
英国のヘイグ外相は1日、ロシアのラブロフ外相にウクライナの主権と独立を尊重するよう求めたことを明らかにし、2日にウクライナを訪問して暫定政府の指導者らと会談する意向を示した。
一方、ロシアのチュルキン国連大使は軍事介入中止の要請を拒否し、ウクライナ軍部隊が東部やクリミア半島の親ロシア地方政府を倒すために首都キエフを出発するなど、事態は緊迫していると強調した。